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2016.03.13産地と美味しさ
自分先日、久しぶりにひいきにしている天麩羅屋さんに行ってきました。
30歳前からずっと通っている店で、もう30年も通っています。
先代の親方は引退されて、親方のかわいがっておられたお弟子さんが続けています。
私の会社の社員も、どこに食べに行こうか?と聞くと必ずこの店を言います。
先代の親方と知り合ったのはバブルの真っ只中で、もちろん予約がないと入れないし
親方の気に入らないお客は予約も受け付けてくれない・・・・・・
席が空いていても「いっぱいだよ!」の一言で終わり・・・・・・
読売の社台オーナーに気に入られて、王さんや長島さんが来ていたそうです。
本当に旬の最高の魚介類食べさせてくれました。(もちろん今もですけどね)
先日久しぶりに行って、「もう春だね、そろそろ智鮎が食べたいよね」といったら
出てきました琵琶湖産の智鮎 10センチくらいの ピチピチのを衣をつけて油に入れると
少し泳ぐのです(人は残酷ですよね)でもでも美味しい!!!
ひととおり食べつくして大満足でした。
カウンター越しにいろいろ話して、食材の話になって、よくお客さんにこの食材は何処産ですか?
と聞かれるよね。との話になりました。
森さんは肉を毎日見ているけど、産地とかブランドとかわかるのと聞かれたので、まったくわからない
と答えました。わかるのは肉として良いかわるいかだけだよと。
彼もこの季節だったら○○産の鯛がイイだとか○○産が良い味とかわかるけど、絶対じゃないし
見た目だけで産地はわからないし、美味しいか不味いかは産地だけじゃないよねと
自分も山形牛のセリに行って、不思議に思うときがあります。
ある特定の生産者の出荷した牛が本当に高値でいつも競り落とされます。
牛を飼う名人といわれる人が肥育すると同じA4の牛でもA5以上の肉質になるそうです。
その生産者さんの愛情、環境、水、空気などが加味されるのだろうなと思っています。
産地だけじゃなくて、こだわりを持っている生産者の方への信用だと思うのです。
魚も同じ海で採ってきても漁師さんによって味はかなり違ってしまうそうです。
漁の方法の違い、扱い方、出荷の方法など。
自分も肉を毎日見ていますので、肉の良い悪い、味が良いか悪いかはわかるつもりです。
でも産地やブランドはあてになりません。
天麩羅屋の若旦那も信頼できる仲買のところにいって自分の見立てを信じて買ってくると言ってました。
飲食店の美味しい店は食材の見立てができる人がいるのかな・・・・
自分も見立ての目を今以上に鍛えます!